2014年3月24日月曜日

94/100『レベルアップ中国語 2月号』 千野拓政


読破っ!!
『レベルアップ中国語 2月号』 千野拓政(講師)
発行:2014年1月 NHK出版
難易度:★
資料収集度:★
理解度:★
個人的評価:★★
ページ数:109ペー


【本のテーマ】
ことばを味わおう! 中国文学~現代の伊吹 月~金 午後10:45~11:00

【目次】
●中国文学~現代の息吹
<連載>
●現代中国語版【儒林外史】
●通訳の現場から ニュースな単語たち
●映画で学ぼう ネイティブ会話
●ピンポイント中国語文法

【概要】
●中国文学~現代の息吹
阿乙の『情人节爆炸案』をとりあげていました。
長江大橋でバスが爆発し、乗客が重軽傷を負い、体がバラバラになっている死体もある。
それを調査するシーンから始まり、ベテランの刑事・張捜査官が事件後の状況から、
事件当時の状況を推測していく。誰がどのような姿勢でバスの中にいたのか、
その結果、爆弾に最も近かった2人が犯人であるという結論を出した。
その後、ある市民が現場に落ちていた身分証を発見し、周力苟という名前を知る。
近くの旅館で彼を知る人を見つけ、もう一人の名前も知ったが、
身分証は本人のものではなかった。
彼の故郷にも行き、情報を探るうちに、犯人を突き止めることができる。
そこには、妻を村長に寝取られ、邪魔者扱いされ出稼ぎに来ていた犯人の姿が見えてくる。

専門用語が多く、訳と対比しながらでないと分からないところが多かったですが、
犯人を捕まえるために手がかりを探すストーリーは、ドキドキさせられました。

●現代中国語版【儒林外史】
 有真有假牛布衣
病気にかかり、和尚に自分が書き溜めてきた詩集を託して死んでしまった牛布衣、彼の死後、和尚のもとで学び出した牛浦郎という少年が、その詩集を見つけ、和尚が去ってから、自分の作品として発表するようになる。

知的財産を自分のものにしてしまうという、なんだかひどいお話。
毎回このコーナーは教訓とかを期待してもあまりない。(^-^;

●通訳の現場から ニュースな単語たち
申奥「オリンピック誘致」
申请承办奥林会(オリンピックの誘致)の略である「申奥」。略語と言うのは、言語の背景のコンテクストを共有し合えている者同士でしか使うことができない。代表的な物は、「两会」(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)であり、同時通訳者としては、このような場合の訳に頭を悩まさせられる。と述べていた。

●映画で学ぼう ネイティブ会話
胡同の理髪師
北京の方言が少し混じった会話がのっていました。
おじいさんが自分の遺影をとっておこうと思い立ち、正装しようと人民服を探すが、
人民服を置いている服が少なく、店員さんと話をして売っているところを聞き出す。
場面が変わって、遺影の肖像画を書いてもらう際にも、「何か過去のことを思い出して」と
画家に言われても、「過去のことはもう忘れてしまったから思い出せない」と答え、
「じゃぁ将来の事でもいいから、なにか考えて」と言われる。そのシーンが書かれていた。

●ピンポイント中国語文法
「動詞の重ね型」について。
中国語で動詞を重ねると、「ちょっと」という語気を和らげる効果があり、コミュニケーションを円滑にするために役立つ。

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