2014年1月17日金曜日

読書マラソン49/100『町長選挙』 奥田英朗

読破っ!!
『町長選挙』 奥田英朗(作家)
発行:2009年3月 文春文庫
難易度:★
感動度:★★★
共感度:★★
個人的評価:★★
ページ数:269ページ




【本のテーマ】
トンデモ精神科医・伊良部がちょっと変わった患者たちと巻き起こす物語。
シリーズ第三弾。

【目次】
オーナー
アンポンマン
カリスマ稼業
町長選挙

【感想】
「サウスバンド」「ガール」など映画化された小説をいくつも書く奥田英朗の、精神科医伊良部のシリーズ第三弾。第一弾「イン・ザ・プール」は映画化され、松尾スズキ、オダギリジョーなどが出ているそうです。

今回の話の登場人物は、死を恐れる財界の重鎮、若くして頭角を現した超合理化主義の起業家、体型をキープすることに執着するナチュラル美人のアラフォー女優、そして、二人のだけの候補者が熾烈な争いを繰り広げる離島に出向させられ、板挟みにあう東京の公務員。

それまでのシリーズでは登場人物として凡人がわりと多かったけど、今回は前半3人は有名人、という共通した特殊性があった。その中でも、一話目と二話目は、「新旧」という対比を感じられ、
時代を支えた自負を持ち、そのことにしがみつく「オーナー」と、既成概念にとらわれずに新しい風を吹かしたい「アンポンマン」が対照的でおもしろかったです。
どの話も、モデルがいそうな話で、特にアンポンマンはもうホリエモンそのままのイメージでした。

どの話も、登場人物が何かが原因でストレスを感じ、生活に支障をきたすようになってしまい、
精神科医・伊良部の元を訪ね、カウンセリングを受けるうちに、解決していく。という流れです。
現実はそんなに甘くないだろうけど、フィクションとしては面白い話でした。
「オーナー」にしても、「町長選挙」にしても、世間から嫌われたり、喧嘩したりしてるけど、
その深層心理には社会をもっと良くしたい!っていう思いが共通してあり、
読んでて胸がじんとくるものがありました。

伊良部の子供っぽい無邪気さや、看護婦マユミのツンとしてる割に、たまにグッとくることを言う態度とか、二人のキャラが面白くて好きです。

個人的には、もっと凡人レベルの登場人物の物語がやっぱり好きです。
書いていると、過去のシリーズも読み返したくなってきました。

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