2013年7月20日土曜日

100冊読書 4/100 『自分のことをしゃべりすぎる若者たち』杉浦由美子

読破っ!!
『自分のことをしゃべりすぎる若者たち』杉浦由美子(ノンフィクションライター)講談社+α新書
難易度:★☆☆☆☆
所要時間:約4時間

 
【本のテーマ】
華麗に自己アピールしなければ、という焦燥感を封印して、無難にやり過ごす方法とは?
(華麗にアピールしようとして、誤った方法でしゃべりすぎて失敗してしまう若者について)

【キーワード】自己PR、自己表現、自己顕示欲、ゆとり世代、オンリーワン、ネガティブチェック、空気を読む、SNS、リア充、ネット弁慶、ネット弱者、上から目線

【概要】
現在の若者は、就活、婚活など、自己PRを求められる機会が増加し、また、SNSをはじめとするネットコミュニケーションが増加し、そして、ゆとり教育による「オンリーワン教育」を受けたことにより、「自己表現の機会」を多く持つようになった。
そんな中、増大した自己顕示欲をうまくコントロールし、問題を起こさないように注意しなければならない。日本の現在の不況的経済状況から考えると、「自己顕示欲が少い(少なく見える)人」が、
特に大企業などから、受け入れられやすい。
リアルでうまくいかない分をネットで補う「ネット弁慶」や、過度の「リア充アピール」などに
陥らないように気を付け、また、「上から目線」にならないように気を付け、
「空気を読み」、沈黙に負けない勇気を持つことが大切である。
 
【感想】
自己顕示欲や自己表現について考えさせられました。
SNSで発信する内容というのは、基本的に「リア充アピール」的内容になってしまいがちです。
そして、日本人は昔から謙虚が美徳とされ、自己主張しすぎるのは見苦しいという感覚が
あるので、「メディアリテラシー」という言葉もあるように、SNSとの向き合い方というものは、
実は一歩間違えれば誤解を生んでしまう、とても危険で、難しいものだと思いました。
私の中の結論としては、まずは自分のなかの自己顕示欲をいったん認め、
その上で、SNSで発信する際には、自己顕示をするだけになるのでなく、
そこに読者に対して「何か」を提供できないか、ということを考えるようにしようと思いました。
例えば、「100冊本を読む」と決めた際にも、「本読んだ!どや!!本読んでる自分すごい!」
という印象を与えてしまうと、悪印象なので、
あくまで、他者の存在を考慮し、彼らに「何か」を提供できないかと考えて文を書く。
「~をして楽しかった!」投稿をするときも、「~がおすすめ!」などの情報を盛り込むなど、
そのように考えてから投稿することで、いくらかの誤解を避けられると思いました。
 
(メディアリテラシー)from IT用語辞典e-words
情報が流通する媒体(メディア)を使いこなす能力。メディアの特性や利用方法を理解し、適切な手段で自分の考えを他者に伝達し、あるいは、メディアを流れる情報を取捨選択して活用する能力のこと。

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