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2015年1月2日金曜日
123/200 『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』牛窪恵(マーケティングライター)
『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。」』
牛窪恵(マーケティングライター)
発行:2012年8月 河出書房新社
難易度:★★★☆☆
資料収集度:★★★☆☆
理解度:★★★☆☆
個人的評価:★★★★☆
ページ数:228ページ
【本のテーマ】(Amazonの商品紹介文より抜粋)
親孝行に“いつか"はない!
震災後、そう気づいた20~40代の男女たち。
本書では、彼ら1100人への大規模なアンケート調査とインタビューを通じ、
平成のいまに相応しい「キズナ系親孝行」のヒント100件以上を、
親子の感動ストーリーとともに紹介します。
お金や時間がなくてもすぐ実践できる、平成親子の“つながり"術が満載。
二世代、三世代向けビジネスを模索する、企業担当者も必見です。
【目次】
第一章 親孝行の理想と現実
第二章 趣味と親孝行
第三章 旅と親孝行
第四章 暮らしと親孝行
第五章 同居と親孝行
第六章 就活と親孝行
【感想】
かつての「結婚して子供を産み、家を買ってあげる」というような親孝行の理想像は、
もはや過去の物であって、団塊世代は子供達に自由に生きてほしいと願っている人が
以前よりも増えている。それよりも、親孝行のハードルを下げ、
親子間のキズナを実感できるような、
小さな日々の中での親孝行の方が現実的であり、
その小さな親孝行の例を実際の例を基にレポートしていた。
社会人になってからも「実家にいること」は、
物理的に自立していない、たまに甘えてしまうという点で「親不孝である」面がある一方、
親の手伝いをしたり、親に関心を持つことができるという点では「親孝行である」面がある。
しかし、「甘える」ことで、親の親心を満足させてあげている、
というちょっと複雑な親孝行も存在していると報告していた。
(子どものちょっとした外出でも車で送りたがる親と、それに付き合う子どものエピソード等)
また、親の趣味に関するプレゼントは、
親に関心があるということを伝え、また、第二の人生的な趣味を応援している、
ということが伝わりやすいので、親孝行としては適している。
しかし、親の方が詳しいことがあり、失敗すると「もったいない」と言われるリスクもある。
親に贈る旅行に関しては、バリアフリーであることが重要だと述べていた。
あとは、母娘二人旅行が増えてきていること、新婚旅行に親を連れて行くケースもあるなどの
エピソードが語られていた。
親孝行阻害要素としての「三大ない」
「お金がない」「時間がない」「ぎこちない」
その3つをいかにクリアし、自然な形で親孝行をするかがポイントである。
家のリフォーム等に関しても、「親の老い」を理由にするのは嫌がられるケースが多いので、
ペットや兄弟などの別の理由を用意したほうが親に受け入れてもらいやすい。
終活に関しても、「エンディングノート」というものが話題にあがっていたが、
もう少し説明がほしいところだった。
牛窪さんの本は、さらっと読めてしまい、インタビューをまとめたものなので、
データとして記憶に残るというよりも、こういうケースもあるんだなぁ。という程度に留まる。
けれども、読み終わってからも、「あれってどういうものなんだろう」って好奇心をくすぐられ、
そこから先は自分で調べていく、みたいな感じで、
知的好奇心のきっかけをくれる、情報をくれる著者だと思います。
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