『「続ける」技術』
石田淳(行動科学マネジメント研究所所長)
発行:2014年12月 宝島社
難易度:★★☆☆☆
資料収集度:★★☆☆☆
理解度:★★★★★
個人的評価:★★☆☆☆
ページ数:164ページ
【本のテーマ】
性格も、精神力も、時間も、年齢も、お金も関係なし!あなたの「行動」に着目すれば、
もうムダな挫折感を味わうことはありません!
アメリカ発の「行動科学マネジメント」を使って
「継続は力なり。」をあなたのものにする!
3日坊主にならない「とっておきのコツ」を紹介します。
【目次】
第一章 あ~あ、やっぱり続かない・・・
第二章 「続かない理由」はここにある
第三章 行動に着目すれば、物事は簡単に継続できる!
第四章 ステップで解説!続ける技術を身に付けよう!
第五章 続けるためのちょっとしたコツ
第六章 行動科学で続けられた!~第一章の登場人物たちは・・・~
【感想】
兄がこの人の別の本を読んでいると聞いて、
どんな人なのかなー、と思い読んでみた自己啓発書。
ページに余白を多く使っているので、文章量としては多くない。
内容と文章構成について思ったことを書きます。
内容について。
続けることが出来ない理由は、自分の意志の弱さなどではなく、
自分の周りの環境をコントロールできていないからである。
行動科学に基づいて、環境をコントロールすることで、
「続けやすい」環境を作っていくことができる。という内容でした。
分かりやすいなと思ったのは、
「行動」という概念が大きく二種類に分かれていて、
「何かを増やそうとする行動」と、「何かを減らそうとする行動」という分類で、
「何かを増やそうとする行動」とは、
例えば、英語の勉強時間を増やす、であったり、運動量を増やす、であったり。
「何かを減らそうとする行動」とは、
例えば、煙草を吸う量を減らすとか、体重を減らす。とか。
それで、増やそうとする行動には、
その行動に繋がりやすい環境を作り、
減らそうとする行動については、その行動に繋がりやすい環境を作らないようにする。
ということで、当たり前だと言われたら、そうなのですが、
それを意識して行動に移すことが重要だと再認識しました。
また、物事の原因を「個人の性格や性質」に起因させるのではなく、
「周りの環境」に起因させ、その環境について分析する。という行動科学の考え方が
行動社会学に似ていたので、すんなり理解できました。
文章構成に関して。
一章で具体的な例やエピソードを述べ、最終章でその人たちが行動科学を取り入れ、
「続けること」に成功していく。という流れは、
イメージしやすく、やる気を引き出してくれる効果がありました。
いわゆる、ベネッセの広告漫画的なダメダメからのサクセスストーリー論法です。
個人的には分量も少なく、さらっと読める自己啓発でした。
衝撃的な気付きというよりも、「ふむふむ、そうだよな。」
という感じで読み終わってしまいました。
分かっていても実際にはなかなかうまく出来ないんだよなー。
というのが率直な感想ですが、
でも、続かないのが「意志」の問題ではない、環境を工夫して変えろ!
というメッセージは、続かなくて諦めかけている時に参考にしたいと思いました。
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