『空気を読む力』田中大祐(放送作家)
発行:2008年3月 アスキー新書
難易度:★★☆☆☆
資料収集度:★★★☆☆
理解度:★★★☆☆
個人的評価:★★★☆☆
ページ数:188ページ
【本のテーマ】(表紙裏より抜粋)
ただ単純に「集団の意に沿う」というのは、旧石器的なKYへの対処法です。
この本で提案したい放送作家的「空気を読む力」とは、集団の総意をつかみ、
交通整理をして、最終的自分の意見としてまとめてしまうという、
いわゆるファシリテーター(物事を円滑に進める人)的能力なのです。
これを身に付けると、空気を読む作業はしんどいコミュニケーションの「作法」
ではなく、さまざまなシチュエーションで威力を発揮する「武器」になります。
【目次】
第一章 すべらないための初期設定
第二章 空気を読んだコミュニケーションの作法
第三章 TVトークバラエティに学ぶ実践技術
第四章 コミュニケーションにおける大人の危機回避術
第五章 大人のコミュニケーションにおける周りと差をつける裏技
第六章 ダメ人間でもできる会議の技術
【要約】
ただ単純に「集団の意に沿う」というのは、旧石器的なKYへの対処法です。
この本で提案したい放送作家的「空気を読む力」とは、集団の総意をつかみ、
交通整理をして、最終的自分の意見としてまとめてしまうという、
いわゆるファシリテーター(物事を円滑に進める人)的能力なのです。
これを身に付けると、空気を読む作業はしんどいコミュニケーションの「作法」
ではなく、さまざまなシチュエーションで威力を発揮する「武器」になります。
【目次】
第一章 すべらないための初期設定
第二章 空気を読んだコミュニケーションの作法
第三章 TVトークバラエティに学ぶ実践技術
第四章 コミュニケーションにおける大人の危機回避術
第五章 大人のコミュニケーションにおける周りと差をつける裏技
第六章 ダメ人間でもできる会議の技術
【要約】
第一章 すべらないための初期設定
前置きにより「ハードル」を下げる、自分の「キャラ」を把握し、キャラに従った発言をする。
それが「KY」にならない初期設定である。
空気を読まなくても良い「少年漫画キャラ」が稀に存在し、そのキャラは「無敵キャラ」である。
第二章 空気を読んだコミュニケーションの作法
「空気を読む」とは、つまり、「会話のプロレス」である。
プロレスのように信頼関係を前提に、お互いの掛け合いを行う。
掛けられた技は拒否せずに受け身で技を受けなければならないのがマナーである。
そのやりとりの奥にあるのは相手を気遣う「おもてなし」の精神である。
第三章 TVトークバラエティに学ぶ実践技術
会話の中心となっている人(MC)の重要ポジションの度合い、
そして会話している人たちのキャラクターによってどのように話を振るか。
「ツッコミ」の技術についての考察。
確認(今噛みましたよね?)・疑問(何で今二回言った?)・抗議(近すぎるだろ!)
などの種類に分けることができる。
しかし、基本的には、相手が投げかけた発言の「違和感」に対し、
俯瞰的な立場から指摘する。というものである。
度が過ぎると「上から目線」という印象を与えてしまう危険性もある。
第四章 コミュニケーションにおける大人の危機回避術
「無茶振り」への対応法、「すべり笑い」の活用法等
対応が難しい振りに対する応急手当例。
第五章 大人のコミュニケーションにおける周りと差をつける裏技
会話の中に会話を入れると、より臨場感が出て、聞き手が引き込まれやすい。
「ウソ」をつくことをためらわない。他人への愚痴や真面目な事も
大げさに言うことでそれとなく伝えながらも笑いに変えることができる。
第六章 ダメ人間でもできる会議の技術
前置きにより「ハードル」を下げる、自分の「キャラ」を把握し、キャラに従った発言をする。
それが「KY」にならない初期設定である。
空気を読まなくても良い「少年漫画キャラ」が稀に存在し、そのキャラは「無敵キャラ」である。
第二章 空気を読んだコミュニケーションの作法
「空気を読む」とは、つまり、「会話のプロレス」である。
プロレスのように信頼関係を前提に、お互いの掛け合いを行う。
掛けられた技は拒否せずに受け身で技を受けなければならないのがマナーである。
そのやりとりの奥にあるのは相手を気遣う「おもてなし」の精神である。
第三章 TVトークバラエティに学ぶ実践技術
会話の中心となっている人(MC)の重要ポジションの度合い、
そして会話している人たちのキャラクターによってどのように話を振るか。
「ツッコミ」の技術についての考察。
確認(今噛みましたよね?)・疑問(何で今二回言った?)・抗議(近すぎるだろ!)
などの種類に分けることができる。
しかし、基本的には、相手が投げかけた発言の「違和感」に対し、
俯瞰的な立場から指摘する。というものである。
度が過ぎると「上から目線」という印象を与えてしまう危険性もある。
第四章 コミュニケーションにおける大人の危機回避術
「無茶振り」への対応法、「すべり笑い」の活用法等
対応が難しい振りに対する応急手当例。
第五章 大人のコミュニケーションにおける周りと差をつける裏技
会話の中に会話を入れると、より臨場感が出て、聞き手が引き込まれやすい。
「ウソ」をつくことをためらわない。他人への愚痴や真面目な事も
大げさに言うことでそれとなく伝えながらも笑いに変えることができる。
第六章 ダメ人間でもできる会議の技術
会議に参加している時に、発言が出来ない人へのアドバイス。
うなずき・大爆笑・おうむ返し・内容の整理・後輩をてなづけておく、などなど・・・
【感想】
放送作家の現場の裏側から「空気」について考えられる本でした。
この本が出たのが2008年なので、「KY」が流行語大賞候補となった2007年から
1年しかたっていない、「空気を読むコミュニケーション」が重視されるようになった頃に
書かれた本です。
著者が「空気を読むコミュニケーション」を「会話のプロレス」と
例えているのが、衝撃的でした。
確かに「ボケとツッコミ」とは、お互いの「掛け合い」から成るという点で、
しかも、より派手に、面白おかしくやった方が、「観客」からの受けがいい。
そんな様子がプロレス的である。というのは合点がいきました。
でも、そんな「プロレス」的会話を普段の、
一般人の自分たちにまで求められる時代なのかと思うと、、、ちょっと恐ろしいです。
自分もそういう「プロレス的」な意味の「空気を読む」のが苦手なので、
著者が言っていた「少年漫画キャラ」にすごく興味を惹かれました。
純粋でまっすぐで、情熱的で。その人の事を「KY」ということ自体が「KY」である。
そんな存在。ってすごいな。と思います。
そんなキャラは言い換えると、「朝ドラヒロイン」キャラとも言えると思います。
「空気を読むコミュニケーション」を会議のレベルにまで持ってくるのは、
その場では、場の雰囲気や流れで結論を出したけど、
よく考えるとこうだよなぁ。ということが起こりやすいのではないのかな。と思います。
放送作家という場ではその「勢い」で物事を進めていけるのかもしれないけれども、
業種によっては、「その場」だけで終わってしまってはだめで、
あらゆる可能性とリスクを考えて物事を決定しないといけないと思います。
空気が読むのが苦手な自分が言うのは何ですが(前置き!)
空気が読むのが苦手な自分が言うのは何ですが(前置き!)
そういう意味では、もちろん会議の場では役立つテクニックかもしれませんが、
あくまで「小手先」であり、本当に大事なのは、それぞれのプレゼンに対して、
深く、論理的に考えることなのだと思います。
「空気を読む」ことで、その場の交通整理を行い、
ファシリテーター的役割を果たすことができる。というのは理解し、共感できましたので、
決して「空気を読む」ことを「目的」とせずに、「手段」として、
活用できるようにしていきたいな。と思いました。
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