2016年1月4日月曜日

146/200『窓際のトットちゃん』黒柳徹子(タレント)

読破っ!!
『窓際のトットちゃん』黒柳徹子(タレント)
発行:1984年4月 講談社文庫

難易度:★☆☆☆
共感度:★☆☆
理解度:★
個人的評価:★★
ページ数:322ページ


【本のテーマ】(amazonより抜粋)
「きみは、ほんとうは、いい子なんだよ!」。
小林宗作先生は、トットちゃんを見かけると、いつもそういつた。
「そうです。私は、いい子です!」 そのたびにトットちゃんは、ニッコリして、とびはねながら答えた。――トモエ学園のユニークな教育とそこに学ぶ子供たちをいきいきと描いた感動の名作。

【目次】
割愛

【感想】

小学校の頃読んだ本を再読。
所々記憶に残っていて、小さい子供でも理解でき、心に残る良い本だと
改めて感じさせられました。
文章の書き方は、読点が多く、話しかけるような文章だと感じました。

トモエ学園の自由な校風の中で過ごす自由奔放なトットちゃんのエピソードは、
時にはハラハラさせられたり、時にはワクワクさせられたり、
トットちゃんが一生懸命に生きる姿に読んでいてほっこりしました。

身体が不自由な友達を木に登らせてあげようとトットちゃんが奮闘するシーンや、
愛犬のロッキーとの友情のエピソード、(遊びが過ぎてロッキーに耳を噛みちぎられかける。。。)
トモエ学園のプールは水着も着ない素っ裸で泳ぐというエピソードや、
トモエ学園の教室は、使わなくなった電車を運び込んで使っていて、
新しく教室となる電車が運ばれてくる夜には、その様子を子供達に見せてあげたり。
あとは、農家のおじさんを「先生」として、畑づくりについて教えてもらったり。
体育館の床一杯をつかってみんなで「落書き」をしたり。
あとは授業は自分が好きな科目から好きに取り組んでいい。とか。

そんな自由なエピソードがいっぱいで、子供ながらに、
「うわぁ!楽しそうだなぁ」って読みながらワクワクしたのを思い出しました。

二回目として読み直すと、このトモエ学園が、フリースクールや塾という扱いではなく、
ちゃんと国から認められた教育機関であったことや、
戦争時代のお話でありながらも、今の子供達がよんでもワクワクできる
魅力を持っている事がすごいなぁ。と思いました。

今回文庫本ということで、後書きに黒柳徹子さんが出てきて、
この本の読者の反響について述べられていていました。
教師をされている方が、この本を読んで励まされていたり、
道徳の教科書に一部のお話が掲載されていたり。
自分も読んで感じたことは、他の人も感じているんだなぁ。
と共感できていることに感動しました。

後書きが本編の裏話として読むことができ、
二度楽しめました。

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