活到老学到老!毎日が勉強だ!
本ブログでの引用は、著作権法に基づき「報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内」で行います。
万一問題がありましたら、コメントなどでお知らせください。
2015年9月6日日曜日
141/200 『トヨタの問題解決』OJTソリューションズ(コンサルティング)
『トヨタの問題解決』OJTソリューションズ(コンサルティング会社)
発行:2014年5月 中経出版
難易度:★★☆☆☆
資料収集度:★★★☆☆
理解度:★★★★★
個人的評価:★★★★☆
ページ数:239ページ
【本のテーマ】(表紙帯より抜粋)
どんな環境でも勝ち続ける「思考力」がある
トヨタ独自の最強メソッド「問題解決の8ステップ」公開!
【目次】
PART1 仕事の成果が変わるトヨタの問題解決
01 「問題がない」が最大の問題である
02 問題とは「あるべき姿」と「現状」のギャップ
03 問題解決の基本は「発生型」と「設定型」
04 「ビジョン指向型」がイノベーションを生む
05 「ビジョン指向型」には「意思」をこめる
06問題解決に繋がる8ステップ
PART2 問題解決の8ステップ
STEP1 問題を明確にする
01 「問題ありき」「対策ありき」ではうまくいかない
02 「やりたい」ではなく「やるべき」問題を選ぶ
03 問題を発見する7つの視点
04 「汚れ」のあるところに問題あり
05 問題を絞り込む3つの視点
06 問題は「データ」で示す
07 最初は”思いつき”でもいい
STEP2 現状を把握する
01 問題をブレイクダウンする
02 データの「バラツキ」を探せ
03 「三現主義」で問題点を特定する
04 取り組む問題は欲張ってはいけない
STEP3 目標を設定する
01 「あるべき姿」と「目標」は異なる
02 目標は数値で示す
STEP4 真因を考え抜く
01 「なぜ」を5回繰り返せ
02 「特性要因図」で真因に迫る
03 「真因かどうか」を確認する3つのポイント
04 正真正銘の「真因」に迫れ
05 「真因」を他人に押し付けてはいけない
STEP5~7 対策を立てて実行する
01 できるだけたくさんの対策を洗い出す
02 対策の優先順位を決める
03 スピード! スピード! スピード!
04 百行は一果にしかず
05 効果の確認は期限を厳守
06 結果だけでなく「プロセス」も振り返る
STEP8 成果を定着させる
01 「歯止め」をせよ
02 仕事の「プロセス」を共有せよ
03 問題解決に終わりはない
おわりに
【感想】
これまで読んでみたほかのトヨタ関係の本が難しかったから、
この本は分かりやすすぎて、深いところを分かっていないのではないかと思ってしまうくらい、
分かりやすかった。
そして、今の仕事でも会議の中で上司が口酸っぱく言い続けていることが、
この本の中でも書かれていて、「あぁ、あのことか!」と思う点がいくつかあった。
短期的な課題、中長期的な課題を、
日々の業務の中から、もしくは、自分でより理想的な姿を描いて
そのイメージとの間のギャップの中から見つけ、
データによる現状把握から、制度・仕組みの中にある原因の徹底的な追求を行い、
自分の出来るレベルから着実に、期限を決めてそれぞれの対策に取り組み
改善活動を行っていく。
そしてその改善を他部署等の違うケースにも横展開する。
横展開できるように誰がやっても出来るような仕組み・制度を整える=「標準化」する。
そんなトヨタの改善活動の考え方の基礎を学ぶことができました。
『「なぜ?」を5回』などの具体例が日常生活レベルの話だったので、
すんなり理解できましたが、
これが実際の現場の場合だともっと複雑で、専門的な話になり、
それぞれの原因が一概には言えないようなものであったりするのだろうなぁ。と考えました。
しかし、この考え方は仕事だけでなく、人生においても役立つ考え方だと思います。
「人を責めず、制度や仕組みを変える」
「常に更なる高みを目指す」
という基本姿勢がとても良く、見習いたいと思いました。
トヨタ方式の代表的な「カンバン方式」、「にんべんのついた自働化」については
触れられておらず、あくまで、それらの対策が出てくるまでの考え方、
そしてその実行の仕方から振り返りまで、を一般化して述べている本でした。
たぶん上記二つの概念について学ぶには、それこそ当時の現状の問題点、
なぜが5回繰り返された過程、対策が実施される過程がとても専門的で具体的になるため、
理解度が一気に下がる気がします。
そういう意味で、それらの改善の考え方の要点をわかりやすくまとめてくれている、
という意味で良い本だと思いました。
また読み返すことでポイントを思い出すことができると思います。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿