『戦略的な人の超速☆仕事術』 西村克己(芝浦工業大学大学院 教授)
発行:2008年2月 中経の文庫
難易度:★★☆☆☆
資料収集度:★★★☆☆
理解度:★★★★☆
個人的評価:★★★★☆
ページ数:191ページ
【本のテーマ】
仕事が速い人は皆戦略的である!
要領が良い人、手際が良い人、仕事が速い人など、周囲にすいすいと仕事をこなす人はいませんか。別にさぼっているわけではなく、がむしゃらに働いているわけではない人。自分もそうありたいなと思う人がいたら、その人をよく観察してみてください。要領がいい秘密がきっとあるはずですから。
仕事が速い人は皆戦略的である!
要領が良い人、手際が良い人、仕事が速い人など、周囲にすいすいと仕事をこなす人はいませんか。別にさぼっているわけではなく、がむしゃらに働いているわけではない人。自分もそうありたいなと思う人がいたら、その人をよく観察してみてください。要領がいい秘密がきっとあるはずですから。
【目次】
第一章 仕事が早い人はタイムマネジメントがうまい
第二章 無駄取りでスピードアップ
第三章 いつも余裕がある人の情報収集
第四章 整理の技術が仕事の密度を上げる
第五章 コミュニケーション力を高めて、仕事を円滑に進める
第六章 スムーズに説得するための企画作成法
第七章 戦略的に仕事を進めよう
【概要】
第一章 仕事が早い人はタイムマネジメントがうまい
「自分時間」と「他人時間」を意識し、「自分時間」を増やす、納期に追われるより、「ゆとり」を持って納期を追いかけよう、「一日三分割法」で仕事にメリハリを。優先順位を明確にして、一つ一つ完了させる、自分のゴールデンタイムを持つ
第二章 無駄取りでスピードアップ
「ダラリの法則」でムリ・ムダ・ムラを分析し、なくそう。「捨てる技術」で付加価値の高い仕事に集中する(「ECSR」(捨てるeliminate,統合combine,置き換えreplace,簡素化simplify))、「頑張りの量」よりも「アウトプットの量」を増やす、ペイオフ・マトリックスで優先順位を決める、時間の「見積もり」や標準時間を知ろう、
第三章 いつも余裕がある人の情報収集
キーワード検索などインターネットを駆使し、単なる情報収集から「選択・加工・洞察」の3つの力をさらに磨く。本や新聞を読む時は全部読もうとせずに、関心があるもの、興味があるもの、知りたいと思うところだけを部分的に読む。
第四章 整理の技術が仕事の密度を上げる
整理整頓の四大プロセスとして「捨てる・集める・置き場所を決める・維持する」の4つのサイクルがある。頭の中の情報整理法として、「キーワード化」・「グルーピング」・「階層化」・「ナンバリング」などがある。「捨てる」ものも、「一時廃棄」として、一定期間おいておくのが良い。
第五章 コミュニケーション力を高めて、仕事を円滑に進める
コミュニケーションは双方向、話し上手より聞き上手になろう、返事はなるべく早く、マジックフレーズ(クッション言葉)を使おう、伝えたいことは箇条書きにしよう、「報連相」で上司とのベクトルを合わせよう、Win-Winの関係を築こう、「ジョハリの窓」に示されるように「未知の自分」を開拓しよう、脳タイプ分類による自分や他人のタイプを知ろう。
第六章 スムーズに説得するための企画作成法
テーマ設定とコンセプトを明確化しよう、ブレーンストーミングを活発にしよう(5つのルール①既成概念や常識を捨てる、恥ずかしがらない②何でもいいからたくさん出す③「三セズ」を守る(批判せず、議論せず、くどくど説明せず)④人のアイディアをヒントに発想する、⑤アイディアは箇条書きにして記録する。)、NASAが開発した思考プロセス「SEP」を行う(分析→総合(代替案の作成)→評価(決定含む)→文書化)、企画書の目次の雛形を理解する(イントロ・問題提起、テーマ設定、企画案の提示、企画案の評価、実行計画、付加情報)、シックスメソッド(相互図解、プロセス図解、階層図、マトリックス、表とグラフ、イラスト)、ピラミッドストラクチャ(言いたいことを3つに、結論を一つに)、相手の特質(レディネス)を理解する
第七章 戦略的に仕事を進めよう
SWOT分析で自分を理解する、強みのなかの強み(コアコンピタンス)を伸ばして、プロを目指す。
会社の分類「ビジネスモデル創造型企業」と「付加価値創造型企業」、前者はフランチャイズ経営、マニュアル重視、より安い人を求める。後者はより稼げる人を求める。選択、差別化、集中の「3S」を意識する。
【感想】
大変読みやすい本でした。図解が多く、思考法や概念の分類が分かりやすく書かれていました。
ゴールデンタイムの把握、ムリ・ムダ・ムラの分析、「ECSR」による捨てる技術、ブレーンストーミングの5つのルール、「ビジネスモデル創造型企業」と「付加価値創造型企業」の違いなど、これから考えていくべき新しい刺激をもらうことができました。
以前読んだ「7つの法則」とかぶっている内容もいくつかありましたが(自主性、Win-WIn、相乗効果、など)違った言葉で、違った観点から同じ「原理」を見つめることができて、よかったと思います。
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